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20世紀少年 8巻目
8巻目まで来ました。気弱なリーダー、ヨシツネ、がんばってます。がんばれ!

ヴァーチャル・アトラクションは、過去を浮き彫りにするために必要なんでしょうが、ちょっと荒唐無稽っぽい。

大事なのは、先入観を捨てることです。複雑に入り組んでますが、人間関係を整理してみることです。そして、これは発端が子ども時代だということを考えてみてください。

では、ネタバレOKな方はどうぞ。








ネタもとはあまりありません。

鉄人28号、ジャイアントロボ。
説明は要らないと思います。

潜水艦シービュー号。
60年代後半にやっていたアメリカの特撮ドラマだそうです。見たことねぇな。

2000年血の大晦日の後半。しかし肝心の所でぶちっと切れてます。敷島教授によれば、ケンヂはあのロボットもどきで数歩歩いたんですよね。

後半は「ともだちランド」なるものが出てきます。洗脳再教育システムだということはわかるのですが、上位3位者に与えられるボーナス・ステージの意味がよく判りませんね。
ここで初登場するドリーム・ナビゲーター高須ですが、ちょい役かと思いきや、万丈目の愛人にして幹部ではありませんか。後には、ちょい暴走気味になってしまう。2001年の国連表彰の席にはいませんので、まだ幹部ではなかったか、ヤマネ、マー君のように裏で活躍していたのか。蛇足ですが、この国連表彰は回想しているシーンも含め、4回も出てきますね。

で、高須ですが、このマンガは人の名前にも意味があったりします。「高須」というと、身近にそういう名前の人がいない場合、何を思い浮かべますか? 私は「高須クリニック」が頭に浮かびました。整形外科ですね。高須女史は実は整形外科医だった、なんてことはあり得ないでしょうから、「ともだちランド」が関係しているのか、と考えるのが自然の流れですね。違うかもですが……(汗)。
ボーナス・ステージが与えられる3人は、すぐれた人材というわけではありません。洗脳されやすい素質を持っているということです。それなのにあのヴァーチャル・アトラクション(以下VA)はなんなのでしょう。
小泉響子はボーナス・ステージを全クリしたわけではないのでわかりませんが、きっとずっと彼らの小学校時代が続くのでしょう。それは、あの当時のケンヂたちのありのままの姿です。子どもらしく腕白坊主で、「正義の味方」であろうと背伸びする、健全なリーダーとしての姿がケンヂ。ついさっきまで、テロの首謀者として、憎しみを込めて闘っていた相手です。翻って、陰湿で歪んでいるフクベエたち。ボーナス・ステージをクリアできずに自殺してしまう者が多いのは、この事実を受け入れることができず、自己崩壊してしまうためなのかもしれません。クリアできた者は、完全にフクベエの心情にシンクロしてしまう。そういうことなのかな。で、整形外科。うーん。いかがでしょう?

VAはタイム・マシンではありませんので、たぶんシナリオの改編がしてあるはずです。16巻で同じ首つり坂の肝試しを、フクベエ視点で描写されていますが、明らかに違う点が一つあります。それは大きなてるてる坊主の後で、こそこそ話をしている二人の少年の口調です。VAでは、彼らの間の力関係は、ほぼ同等のように描かれています。フクベエ視点では、フクベエとサダキヨのはずですから、どちらかが間違っていることになります。さて、どっちでしょう。常識的に考えれば、VAなのですから、こっちが間違っていることになりますが、なぜこんな場面を変えたのでしょうね?

それにしても、こんなに再現性のいいヴァーチャル世界って、ありなんですか?(マトリックスのようだよ) フクベエ、サダキヨ、ヤマネ、あの時代うろうろしていた万丈目、そして覆面(?)、騙してキリコの記憶を元にしているんでしょうか。

年の特定の問題。これは浦沢氏の凡ミスか、何か意味があるのか。ヨシツネが「1971年」と言ってしまっているので、単なる凡ミスのような気がします(汗)。従って、ともだちが年号を捏造した意味が後付?
小泉にとっては、4位以下、47位以上を目指せばよかったわけで、そんなにがんばらなくてもよかったんじゃないの?と思いますが、根が素直(単純)なんだね。キノコがエッチで楽しかった(笑)。

んでボブ・レノン。ロックに憧れバンドを結成し、いつの日か武道館をいっぱいにしたいと願った男が、いつしか夢破れ現実に埋没した日々を送り、ある日、決着をつけなければならない問題を抱えて苦悩の末立ち上がる。誰も聞いてくれないけれども、出した答えがあの歌なんだろうな。色んなオマージュがつまってます。
by aleisia | 2005-09-20 22:11 | 20世紀少年
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