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「攻殻機動隊 S.A.C.」とサリンジャー。
S.A.CとはStand Alone Complexの略です。
タチコマのめざまし時計、欲すぃーーーっ。タチコマの声(=玉川紗己子さん)で「朝ですよ~。起きてくださ~い」と起こされてみたい。でも「ぼくらはみんな生きている♪」なんて歌われたら泣いちゃう。ちなみに玉川さんは池田秀一(シャアの中の人)さんの奥さんよん。無理だろうけど、融通の利かないシャアとおとぼけのタチコマで漫才が見てみたい(笑)。

「攻殻機動隊」はマニアというほどではなく、特典につられて2つの劇場版のDVDセットを買ったのと、いくつかのフィギュアを集めたくらい。あ、「イノセンス」のムックは買った。士郎正宗氏の原作も読んでいないし、TVシリーズはごく最近見始めたばかり。しかも2nd GIGの途中から見た(汗)。しかし激しく好みです。9課のメンバーみんな大好きじゃー。
しかしバトーさんが、作品ごとに微妙に性格設定が違って見えるんですけど……。

んで、今はTVシリーズ第1弾のS.A.Cをアニマックスで見ているのですが、メインの話である「笑い男事件」に、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が出てくるじゃぁありませんか。ミットに書かれた英文を、一時停止して読んでみました。あのスタバ似の英文もちゃんと読んでみればよかった。この作品ほど、他作品で引用される近代文学はないんじゃないかなぁ。
遙か昔、学生のころ、原文で読みました。答え合わせのために、日本語訳(野崎孝訳です、もちろん)も後で読みました。あまり長くないし、少年の一人称語りで、当時のアメリカが抱えている社会的病理などの背景はほとんど出てこないので、高校生ぐらいの英語力があれば読めますよ。できるだけ若いうちに読んで欲しい作品のひとつです。受け付けない人もいるでしょうけれどね。
で、私はすっかりはまってしまって、サリンジャーの作品(超寡作)は全部読みました。英文科の卒論のテーマに『ライ麦畑~』を取り上げようとしたら、担当教授に「難しいから止めた方がいい」と言われてしまいました。確かに当時は研究書はほとんどないし、サリンジャーは極度の引きこもりで作品も少なく、作家論も展開できない。この小説がなぜ生まれてなぜこんなに支持されたのか、文学論というより、社会科学のテーマとしての方がふさわしい。ということで無難な19世紀イギリス文学に乗り換えました(汗)。
『ライ麦畑~』が後半、どう関わってくるか、楽しみに見ることにしましょ。

あ、蛇足で申し訳ない。未来で変更がないのが前提ですが、「20世紀少年」でケンヂたちが住んでいたのは23区内ですね。やっと判明したわ。大ヒントだわ。
by aleisia | 2005-11-24 14:34 | アニメ
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