「チャーリーとチョコレート工場」を見てきました♪ 映画についてはあとでまとめて感想を述べます。
ビッグコミック・オリジナル月1連載のPLUTOを読みました。原作の「鉄腕アトム 地上最大のロボット」は、もちろん読んでいます。1975年のサンコミックスの初版本を持っています(しかし娘二人も、本棚にある漫画本を手当たり次第に普通に読んでいたので、かなり汚れてますが)。もしかしたら、月刊少年の連載時もリアルタイムで読んでいたかもしれません。
以下は、例の考察。連載分についてもネタバレしていますので、お気をつけて。
「覆面=新ともだち」はグッチィではないかと結論を述べたところ、アクセスが減りました(笑)。まあ、無理もないかと思います。
ナショナルキッドをかぶったもう一人の少年が誰なのかが、重要な鍵になるであろうことは、異論がないと思います。その少年が覆面である可能性が一番高いと思いますが、違ったとしても無意味なはずはありません。キッド2は今まで名前が挙がっている同級生の誰かか、あるいはカツマタくんでしょう。全くの新キャラだったら、浦沢氏のマンガは全部捨てます。もう二度と読みません(笑)。
カツマタくんでなければ、誰でしょう? 髪型体型から推し量るに、ケンヂ一派を除くとグッチィしか残りません。彼の子ども時代は、
10巻の161Pに1コマだけ出てきます。キリコが見たキッド2であってもおかしくない容姿をしています(ついでに解散式にはサッカー選手が履くようなハイソックスの少年がいます)。学級委員でスポーツマンで、一見優等生の少年が、実は陰湿で粘着質、自己顕示欲が強くていじめっ子だった、なんて、いかにもありそうじゃないですか(金八にもあったぞ)。もちろんそれだけじゃなくて、たぶん、ケンヂとはいまだに決着のついてないもめ事を起こしていたに違いないですが。
ケンヂ一派の誰かが裏切っているとしたら、ルール違反もいいところですが、とりあえずマルオ、ドンキー、モンちゃんは容姿から除外できるでしょう。ユキジは論外(笑)。ケンヂだったら話になりませんし、オッチョもまずあり得ない。ヨシツネはキッド2にしては小柄すぎる。ケロヨン、コンチ、キンちゃんも違うよなぁ。
サダキヨが、5年1学期の遠足の写真を3枚小泉に見せます(
10巻152P)。サダキヨは3枚ともケンヂと”ともだち”が映っている、と言っています。ということは、ケンヂと”ともだち”は割と近いところにいつもいた、ということになりませんか?(もっともたまたまだったのかもしれませんけど) 一緒に虹を見たり、アポロ11号の月面着陸の時にもそばにいます。マンガを見せてもらったり万博のことを教えてもらったりしています。秘密基地の解散式にも出ています。印象の薄いフクベエなのに、違和感がありませんか?
念のため、私はサダキヨが認識している”ともだち”は覆面の方だと思っていますので。
実は私にも、小学生の時、少年マンガを全誌買ってもらっている、噂だと歯科医の一人息子のクラスメートがいました。友達数人で、彼の家に遊びに行ってマンガを読ませてもらった記憶が鮮明にあるのです。名前も顔も家の中の様子も、いまだに覚えています。お母さんが挨拶に出ていらしたので、かしこまってましたけどね。こういうことは忘れないものじゃないかなぁ。
ロンゲ君の印象、キリコの証言から、少なくとも1994年頃にはフクベエ以外に、”ともだち”に扮していた人物がいたことがほぼ確実だと思われます。キリコ曰く、フクベエと頻繁に連絡を取っていた、ため口の人物がいます。彼が新ともだちであろうことは、想像に難くありませんね。そして、やはり彼がキッド2なのだろうと。
で、カツマタくんです。思わせぶりに何回も名前が出てきます。途中までは、「トイレの花子さん」的な都市伝説だと思っていましたが、次第にフクベエたちが故意に流した噂説に傾くようになりました。これが一番もっともらしいとは思いませんか? なぜかネットでは支持されてませんけど……(何でだろう? 正体不明のカツマタくんが存在していないと、他に覆面に成り得る人がいないからですかね)。推理小説(好きなのでほぼ1000冊ぐらい読破してます)を読み慣れてるとすぐに思いつくんですけど。
11巻220P 大福製薬研究所の所長戸倉が、ヤマネから聞いた言葉を伝えています。
「小学校の時、仲の良かったコが死んだんだって……」云々のくだりです。
浦沢氏は慎重に固有名詞を使っていませんが、当然この仲の良かったコはカツマタくんのことですよね。このくだりで、カツマタくんの幽霊はフクベエたちによる捏造という確信が強まりました。え、本当は反対だろうって? いえいえ、それが罠なんですよ。
戸倉とヤマネは、腐ってたって科学者同士です。ですから、この場合の「幽霊」は、いわゆるお化けの類ではないことはおわかりでしょう。常識的に言えば、楽しく遊んだカツマタくんの面影ですね。もし本当に幽霊が出たとしても、科学者である戸倉には言わないでしょう。信用失墜もんですよ。念のために、この幽霊が、本当の幽霊だったとしても、ヤマネにとっては懐かしい存在だったわけです。でもこのマンガは、カンナと神様の超能力以外は、超常現象を否定的に描いていますけどね。
「幽霊」が比喩的表現だとして、カツマタくんは実在し、6年のフナの解剖授業の前日に死んだ、ヤマネは彼の思い出を大切にし、毎晩理科室で彼を思い浮かべて実験をしていた。一方、何組かわからないけれどフナの解剖授業の前日に、死因もわからず死に、葬式があったかも定かでないカツマタくんの幽霊が毎晩理科室に出る、という噂が立つ。これは相容れません。両立しないんですよ。ヤマネが、自ら言わない限り。でもヤマネが誰かに言いふらすことは考えられません。仮に言いふらしたとしたら、噂はもう少し具体性を帯びるはず。
もうちょっとかみ砕いてみますか。
ヤマネ側と第3者の両方にカツマタ幽霊が存在するには、例えばこういうことですよね。理科室から「カツマタくん、実験をしようよ」というヤマネの声がする。それを聴いた第3者は、「カツマタくんって、こないだ死んだコだよな? (例えば)交通事故だっけ?」という認識がない限り、それを幽霊とは断定できないんですよ。
徹底的にやりますか。残った可能性を挙げてみます。理科室にどうやらカツマタくんの幽霊が出るらしい。ヤマネは仲が良かったので行ってみた。そうしたら本当にカツマタくんの幽霊が出た。うれしかったので一緒に実験をして遊んだ。……細菌学者ではなくて、心霊研究家になっちゃいそうなエピソードです。
では真相はどういうものだったのでしょう。
例えば、こういうやりとりがあったとします。
「驚いたよ、あんな噂信じるなんて。それも次第に尾ひれがついて、学校中が大騒ぎだよ」
「だろ? あいつら、単純なんだ。僕らが流した噂にすぐ飛びつくんだ、馬鹿なんだよ」
「これで邪魔が入ることなく、理科室で実験できるね。みんな怖がって理科室に近づかないもん」
「そうだね。ね、カツマタくんも僕らの仲間にしてあげようよ」
「え? カツマタくんって……いない……」
「だって、カツマタくんも夜な夜な理科室で実験してるんだよ? 理科が大好きなんだ、僕らの仲間じゃないか」
「そうだね、そうだ。カツマタくんも僕らの仲間だ。ふふふふ……」
ちなみに「これがほんとの幽霊部員ってやつだ」と冗談を言ったかもしれません(笑)。
ヤマネは専門馬鹿のきらいがあって、人を操る術には長けてそうもありません。ちょっと噂を流しただけで、学校中が大騒ぎになる様がとても印象に残ったのでしょう。
ヤマネが戸倉に話したことで、カツマタくんは架空の人物である可能性が高まったわけです。
いかがでしょうか。